アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル(GBT)は、顧客調査、出張者調査、グローバルビジネスコサルティングチームによるデータ分析に基いた、最新のビジネストラベルの傾向と専門家の視点を毎月お届けします。この調査によって、人々の感じ方や最新の状況、企業が出張の再開をどのように準備しているかを理解するのに役立ちます。
世界各地で新型コロナウィルス予防接種プログラムが継続されています。GBTがサービス提供をしている上位の国では、30~50%の人が予防接種を受けています。オーストラリアは北米やヨーロッパに比べて接種率が低いです。欧州連合(EU)では、旅行者向け「デジタルグリーン証明書」の運用を開始しました。このアプリ証明書により、旅行者はアプリ上に作成されたQRコードを提示することで他の加盟国での検疫を受けなくて済みます。
7月中旬以降、世界各国の政府は、デルタ変異株の感染が確認された件数の増加を注意深く監視しています。
旅行の再開パターン:旅行が許可されているところに人々は旅行する(グローバルビジネスコンサルティング調査、2021年7月実施)
国内旅行が引き続き旅行の大半(80%以上)を占めており、通常出張の低迷期である夏季期間中もこの状況は大きく変わらないと予想されます。出張の制限が緩和され、予防接種が継続して実施されれば、9月以降に地域内および海外への旅行が本格化する可能性があります。
航空:米国の空港を通過する乗客数の7日間の移動平均は、現在、2019年の水準の80%で落ち着いています。これは、大多数の人が再び飛行機に乗ることに安心感を持っていることを示していると思われます。(TSAチェックポイントの旅行者処理数)
ホテル:中国は旅行の再開において先行しており、ホテル予約は3~5%増加すると予想されています。米国は非常に変動が激しく、一部の都市・地域では予約が5%も変動することがあります。
欧州の予約件数は横ばいまたはわずかに減少し、APAC(中国を除く)は横ばいまたはわずかに増加しています。
出張再開計画に対する顧客の安心感は高まっているが、COVID-19 の変異株の増加により、一部の地域では再開時期が延期されている (GBT 顧客調査, 2021年6月実施)
GBTクライアントの大多数(98%)は、2021年末までに出張が再開されると予想しています。なお、COVID-19の新しい変異株の出現や、感染者数の増加により、一部地域では再開時期が第3四半期から第4四半期に延期されています。
- ・出張再開を計画している顧客が5月と比較して36%増加
- ・今後30日以内に出張再開する準備ができている顧客数は、5月の時点と比較して47%増加しています。北米は予防接種率の高さと制限の緩和により他地域より先行しており、26%の顧客が1ヶ月以内に出張を再開する準備ができています。しかし、欧州・中東・アフリカ地域では、30日以内に出張再開の準備ができている顧客はわずか10%で、アジア・太平洋地域では14%、中南米地域では16%となっています。これらの地域では、感染者の増加が出張の再開を遅らせています。
- ・出張の目的を見ると、最新の顧客調査では、半数以上(53%)のクライアントが「ビジネスクリティカル(訳注:業務上不可欠)」を挙げており、2番目に多いのは「クライアント関連活動(訳注:質の高いサービスを顧客に提供するために必要)」で35%となっています。また、「社内打ち合わせ」が18%とわずかに増加していることから、出張再開への安心感が高まっていることがわかります。
企業は出張再開の準備を加速させており、予約や承認に関する制限を緩和している(GBT顧客調査、2021年6月実施)
出張者のサプライヤーに対する信頼度は高い(GBT出張者調査、2021年6月実施)
出張が再開されると、出張者はサプライヤーが自分の安全と健康に配慮してくれることに高い信頼を示します。
(5.0点満点で表したクライアントによる評価)
航空会社のサプライヤー 4.4
ホテルのサプライヤー 4.4
地上交通機関のサプライヤー 4.3
サプライヤーの顧客満足度の平均4.4
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