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これまでの働き方と出張の在り方が変化したことで生まれる新しい言葉

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人々がどのように働き、どこで働くかが変化しています-文化研究所CULTIQUEと当社が共同制作した白書に書かれているように-出張は本質的にその進化と結びついています。

旅行業界全体における継続的な変動と、大退職時代(訳注:パンデミックをきっかけに、仕事に対する労働者の考え方が大きく変化し、仕事を辞める人が急増している状況)に起因する前例のない労働市場での圧力により、大企業、中小企業、ハイブリッド企業、リモート企業を問わず、企業の従業員、働き方、出張に対する考え方に疑問が投げかけられています。近年表面化したウェルビーイング(心身の健康)と生産性に関する懸念によって、どのように働き、なぜ会うのかという点について、出張や通勤を止めることのなかった企業を含め、企業側が全面的に再考することが求められています。


「出張がなぜ新しい企業文化の中心になるのか」では企業がこの時代で成功するために、ビジネストラベル部門が文化、人材、組織の新たな課題解決にどのように貢献できるかを掘り下げて解説しています。


また、この変革から生まれた、仕事と出張に関する新しい文化用語にも注目し、ここでその意味を解き明かしています。


分散型労働:リモートワークやハイブリッドワークが主流となり、これまで企業文化の主流であったオフィス内での交流が減少しています。このような分散型労働へのシフトによって、もともと出張に関係のある従業員だけでなく、すべての従業員をつなぎ、移動させる方法を再考する必要性が高まっています。


非同期型勤務:国境や時間帯を越えた新しい分散型勤務形態から生まれた非同期型勤務では、勤務時間やスケジュールを従業員の裁量に委ねます。会社の目標を達成するために、ミーティングやリアルタイムのディスカッションよりも、文書でのコミュニケーションを重視する非同期型は、他のリモートワークの枠組みと同様に、仕事の境界線と重要な間隔での対面ミーティングを重要視しています。


ブレンデッド(混合)出張:ブレンデッド出張は、「ブレジャー」という使い古された概念から出発し、出張者が複数の旅行機能を組み合わせて、仕事の責任、親和性、人間関係、文化の探求、若返り、そしてそれ以上のことを実現したいと望むことを表しています。ブレンデッド出張は、仕事とプライベートの両方において有益であることを重視します。


ウェルビーイング(心身の健康)に対するインセンティブ:ウェルビーイングのインセンティブは、単なる特典やサービスやモノの提供の枠を超え、従業員のウェルビーイングを向上させるための手順や実践を直接的に推奨するものです。セルフケアの定義を広げ、ウェルビーイングは、キャリア、社会生活、財政、身体的な健康、共同体意識など、人生のあらゆる側面に及びます。


従業員の自主性:分散型労働によって、従業員が複数の選択肢や柔軟性を持つこと、またそれを求める気持ちが高まる中、出張に関して従業員が求めるものも変化しています。出張者の意思を全く無視した単一の選択肢や、断片的なコンプライアンス制度や予約システムとは対照的に、従業員の自主性とは、出張の決定や旅程について従業員により多くの選択肢と統制力を与えることを意味します。


インクルーシブな(包括的)出張:アクセシビリティ(訳注:誰にとっても使い/入手しやすいこと)とダイバーシティ(多様性)をめぐる文化的な議論と歩調を合わせ、インクルーシブな出張とは、あらゆる経歴、属性、能力を持つ人々のための体験、宿泊施設、交通手段をデザインすることです。つまり、個人の成長と出張の目標達成を可能にする安全な空間を優先させることを意味します。


リジェネレイティブな(再生力のある)出張:(持続可能な旅行やエコツーリズムに関連する)「ローインパクト」「ノーインパクト」の概念をさらに発展させ、リジェネレイティブな出張は、地域社会、経済、物理的環境に関して、その場をより良い状態で去るという付加価値を生み出すことを目指します。


インテンショナルな(目的のある)出張:インクルーシブな出張と同様、インテンショナルな出張は、それが個人的・職業的な豊かさを目指すものであれ、社会的・生態学的な利益を目指すものであれ、目的のある出張です。ビジネスの世界では、バーチャルコラボレーションツールの普及により、対面での出張がよりオプション化され、その結果、出張の計画とビジネスの優先事項達成との間に深いつながりが生まれました。


このような変化に対応するための分析の詳細については、こちらからを白書ダウンロードしてください。


この文章は翻訳です。原文(英語)をご覧になりたい場合は、こちらをクリックください。


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