2022 年、私たちは出張を通じて世界をより良くするという目的を定義、そして強化し、善を導く力として出張を活用する方法をお知らせしました。今年の形がどのようなものか具体的に分かっていくにつれて、私たちはビジョンを現実に変え続けています。
当社の環境・社会・ガバナンス(ESG)報告書に書かれているように、アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル(Amex GBT)は、当社の目的とESGの優先事項を結びつける一連の有意義な行動「大胆なコミットメント」を策定しました。グローバルな事業展開と19,000社を超えるお客様との関係により、私たちがこの世界全体にポジティブな影響を及ぼす大きな可能性と、より大きな責任を担っていく必要性を認識しています。
この大胆なコミットメントを定めるにあたり、私たちは世界有数の出張管理会社(TMC)として、人と地球にとって最善のサービスを提供するために何ができるかを考えることに多くの時間を費やしました。まず、私たちは様々なバックグランドを持つ同僚に集まってもらい、私たちの会社が社会に大きな影響を与えることができる方法についていろいろな観点から考えてもらいました。この作業が終わるまでに、私たちは300のアイデアを生み出しました。
野心的な抱負をさらに具体的な成果へとつなげるため、私たちは今すぐ行動に移せる最も有意義なコミットメントを特定しました。そして、実現可能性と効果に基づいて、リストを3つの行動に絞り込んでいきました。最後に、アイデアを実行可能なタスクに変換し、それを日常業務に組み込むために必要な手順を取りました。
それでは、私たちが到達した3つの大胆なコミットメントと、それらを通じて私たちがどのように目的を行動に移しているのかについて詳しくご説明します:
1. 経済: 未来の働き方をすべての人に
働き方の進化はまったく新しい世界を切り開き、雇用主、従業員両者にとってわくわくする機会をもたらしています。私たちの使命は、企業が新しい働き方の良い点を引き出せるよう支援することです。
第一に、私たちは従業員に機会を与えることに関して、常に最先端を行くことを信条としており、これはまさに私たちの野心の核心部分です。具体的に何をどのようにしているのかというと、従業員の働き方や同僚との関わり方に関する 3 つの核となる側面- 柔軟性、キャリア、コミュニティに焦点を当てています。People Promise(訳注:従業員への約束)の一環として、私たちはGrow@LGBT、GBT Communities、Travel Perksといった各分野の主要なプログラムを立ち上げました。しかし、私たちは現状に安住しているわけではありません。私たちは、主要なプログラムを改善し、同僚にさらに多くの機会を創出するため、よりエキサイティングな方法に取り組んでいます。
第二に、私たちは新しい働き方によってもたらされる課題や機会をナビゲートするお手伝いをしています。新たなビジネス関係の構築、既存関係の強化、同僚とのコラボレーションなど、私たちの仕事の中核である「人と人を結びつける」ことは、これまで以上に重要であると考えています。私たちはまた、新しいニーズや新たなニーズに対応するために、サービスやソリューションを適応・拡大しています。
最後に、進化するビジネス界において私たちが提供する真の価値は、出張業界のリーダーとして、またパンデミックの何年も前からバーチャルな労働力を多く受け入れてきたグローバル企業として得た経験と知見に由来します。過去数ヶ月間、私たちは業界とクライアントの道案内として、一連の未来の仕事関連のホワイトペーパーとソートリーダーシップ(訳注:その分野をけん引する革新的な活動を行うこと)に関する記事を発表し、今後もこの活動を続けていきます。
2. ソーシャル: 最も重要な時に人々を動かす
「出張を通じて進歩に力を与える」という当社の企業目的が人道的な大義と深く合致するとき、私たちは正しい道を歩んでいると確信します。当社は、トラベルネットワークとスキルを活用して、難民や移民を安全な場所に移動させる支援を行っています。
2021年にタリバンがアフガニスタンを占領した後、私たちはMiles4Migrantsと協力し、新体制の危険から逃れようとする何千人ものアフガニスタン人のために渡航資金を確保し、航空券を手配する支援を始めました。私たちの取り組みはそれだけにとどまりません。昨年は、戦火を逃れてカナダに向かうウクライナ人への支援を拡大しました。2022年、私たちは30人のトラベルカウンセラーチームを動員し、同年12月までに約6,000人のアフガニスタン難民と約1,500人のウクライナ難民の移住を支援しました。
米国政府による新しい人道的スポンサーシップ・プログラムにより、キューバ、ハイチ、ニカラグア、ウクライナ、ベネズエラから逃亡を余儀なくされた人々は、米国人スポンサーの助けを借りて米国で安全を確保することができるようになりました。私たちは最近、Welcome.USと協力し、米国で避難場所を求める人々がフライトをより利用しやすくするプログラム「Welcome Connect Travel」を構築しました。
このパートナーシップの目標は、フライトの費用や航空券を予約する能力が、安全を求める人々の障壁にならないようにすることです。
3. 環境: 持続可能な航空業界をリードする
航空機の利用が世界の温室効果ガス排出量の2.5%を占め、出張による排出量の最も大きな原因となっていることから、私たちは持続可能な航空燃料(SAF)の拡大に焦点を当て、航空機の脱炭素化に火をつける使命を担っています。
SAFは化石燃料に比べてライフサイクルベースで炭素排出量を最大80%削減できるため、航空業界が2050年までにネットゼロを達成するための主要な手段です。2022年、Amex GBTとシェル・アビエーションは、SAFの供給と需要の拡大を目的とした前例のないパイロット・プログラムを開始しました。私たちは民間部門の方々に、航空業界全体の脱炭素化を加速するこの取り組みに参加していただくよう呼びかけています。
プログラムの仕組み: 19,000 社以上のクライアントを基盤とするこのプログラムは、通常の燃料よりも高い金額(プレミアム)をSAFのために支払ってもよいという意欲のある企業の購買力と航空会社を結びつけます。企業は、SAF 環境属性の購入を約束することで、出張による排出量を削減し、科学的根拠に基づいた排出量目標に向けて取り組むことができます。
このプログラムに参加する企業は、ブロックチェーンを活用した世界初の出張向けデジタルSAFブック&クレーム・ソリューションであるAveliaを利用することができ、SAFの利用によって削減された排出量を追跡および検証するのに役立てることができます。
2022年、Aon、キャセイパシフィック航空、ジェットブルー航空、デルタ航空は、SAFの規模拡大を支援するサステナブル航空の先駆者となりました。先日発表されましたように、バンク・オブ・アメリカはこのプログラムに参加する最初の銀行機関です。
「出張部門は、SAFを拡大し、出張の脱炭素化を加速させる上で重要な役割を担っています。バンク・オブ・アメリカのように、より多くの企業が大胆なコミットメントを行い、企業のサステイナビリティの意欲的な目標の実現に出張部門が果たす大きな役割を認識することで、目標の達成により近づくことができるでしょう」と、Amex GBTのアンドリュー・クローリー社長は述べています。
私たちの大胆なコミットメントと、出張を通じて進歩を促進する方法の詳細については、当社のESG報告書をご覧ください。
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