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Let`s go! 2024年の出張トレンド

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ビジネストラベル業界は、2025年までにパンデミック以前のレベルまで回復すると予想されています。また、企業出張と出張支出の本格的な回復に向け、出張業界は急速に進化しています。サステナビリティを意識した行動から最先端テクノロジーまで、出張業界の未来を再定義し、国内外を飛び回る従業員をサポートするために企業が必要とする出張ソリューションを再構築する7つの出張業界におけるトレンドをご紹介します。


1. パンデミック後の世界では従業員の健康とウェルビーイングが優先事項


COVID-19の大流行から生まれたビジネス出張の最大のトレンドの1つは、出張中の従業員の健康とウェルビーイング(訳注:心身の健康)を優先するソリューションへの投資の拡大です。パンデミックは、出張におけるリスクを軽減するだけでなく、出張中の従業員の全体的な安全性とウェルビーイングを向上させるソリューションや規程を導入することの重要性を浮き彫りにしました。


あなたの会社の出張管理部署は、従業員のウェルビーイングのサポートに重点を置く必要がありますか?企業の出張管理者は、次のような行動を取ることで、従業員のリスクを軽減し、より良い出張体験を実現し、出張中の従業員の安心感を醸成する戦略を採用することができます:


  • ・包括的な出張規程の導入
  • ・全従業員の旅程の出張前リスク評価の実施
  • ・出張者の安全を確保するための地域を絞った緊急アラート通知の提供(海外・国内両方)
  • ・出張先がどこであっても出張者が常に質の高い医療を受けられるようにする


2. 目的地:ネットゼロ


持続可能性が企業戦略の中心に据えられる中、企業の二酸化炭素排出量を削減する持続可能な取り組みが、企業出張のトレンドの最前線に躍り出つつあります。企業は、カーボンオフセットプログラムや、二酸化炭素排出量を最小限に抑える効率的な交通手段の選択、グリーングローブ認証、グリーンシールオーデュボンインターナショナルグリーンロッジングプログラム、グローバルサステイナブルツーリズムカウンシル、ヨーロッパではEUエコラベルなど、サステイナビリティに取り組んでいるホテルを選択するなど、環境に配慮した選択を促すために、出張規程を見直しています。


企業がエコロジカルフットプリント(訳注:人間活動が環境に与える負荷)の最小化に取り組む中、企業はより多くのバーチャルミーティングの開催、出張回数の削減、長期滞在、国内および海外出張における環境保護に重点を置いた目的意識の高い企業出張規程に注目しています。


3. テクノロジーを駆使した企業出張


自動化は出張テクノロジーの命題です。AIを搭載したトラベルプラットフォームは、出張者の指先ひとつでパーソナライズされた旅程やリアルタイムのサポートを提供し、出張のセルフ予約、管理、ナビゲーションをこれまで以上に効率化します。


空港では、顔認証と生体認証技術により、出張者が列に並ぶことはより少なく(より短い)なり、ホテルでは自動チェックイン・チェックアウト手続きの提供が増えています。


テクノロジー面では、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)ツールのような他のテクノロジーは、遠隔コラボレーションや現場視察に利用され、少し前までは直接顔を合わせての会議が必要だったものに取って代わっています。


ビジネス面では、企業はデータ分析の力を、出張パターン、出張経費、出張者の嗜好分析、問題の予測や、リソースの効率的な配分、エアラインやホテルなどの出張関連パートナーとのより良いレート交渉などに活用しています。このようなデータ主導のアプローチは、企業のコスト削減を促進し、出張予算の抑制に役立ちます。多くの企業が出張管理会社を利用し、初回の出張予約から経費報告書の提出、そしてその間のあらゆるステップに至るまで、企業出張のあらゆる側面を管理するために必要な技術ソリューションを提供することで、従業員にとってよりシームレスな出張体験を実現しています。


4. 企業の出張規定における多様性、公平性、包括性(DEI)


従業員の多様化が進むにつれ、さまざまな背景を持つ出張者のアイデンティティと安全を守り、尊重する出張規程の必要性が浮き彫りになっています。企業は従業員独自のニーズに積極的に対応し、食事制限、文化的配慮、アクセシビリティ要件など、出張中に発生する可能性のある問題を考慮しています。


企業の出張管理者は、人事部や企業のDEIプログラムリーダーと協力し、民族、性別、性自認および性表現、障害、性的指向によって出張者が直面する可能性のあるリスクの高まりについて理解した上で、現行の出張規程との差を特定し、解決策となる新しい規程を導入することで、DEIに焦点を当てた出張規程を策定することができます。

5. 在宅勤務が出張の方程式を変える


パンデミック後のリモートワークやハイブリッドワークモデルの継続的な受け入れは、出張に大きな変化をもたらしています。デロイトの企業出張調査によると、従業員の自宅から車で行ける距離の都市への出張が増えており、当然のことながら、リモートワーカーによる本社への出張も顕著に増加しています。


在宅勤務へのシフトはまた、企業出張の回復を後押しするもう一つの重要なトレンドを後押ししています。それは、リトリート(訳注:日常から離れてリフレッシュすること)、チームビルディング、企画立案、対面でのコラボレーション、遠く離れた従業員同士の企業文化構築のためなどの目的でリモートワーカーを集めるグループ旅行の台頭です。


6. 旅程に信憑性を加える


もうひとつの新たな出張トレンドはどのようなものでしょうか?一般的な、型にはまったホテルは廃れ、地元に根ざした本物の体験が求められています。ますます多くの出張者が、その土地の文化にどっぷり浸かれる宿泊施設を求め、さらに、目的地との深いつながりを感じられるような特典を求めています。このシフトは、都心部のシックなブティックホテルの増加や、Airbnbのような短期ホームレンタルのビジネス利用の増加を後押ししており、7番目のトレンドとも密接に関係しています。


7. ワーケーションの増加


出張を延長し、役員室以外の目的地を探索する出張者が増加する中、ワーケーションは企業出張の新たな特典の一つとなっています。パンデミック後の出張急増や、より柔軟なリモートワーク環境も追い風となり、仕事と休暇を兼ねた旅行は、従業員が出張に便乗して、出張先を全く新しい形で体験する機会を与えています。企業の出張規程には、このような出張の増加傾向を反映させ、航空運賃の追加部分、ホテルやレンタカーの延泊、食事代など、出張の「休暇」部分に発生する費用はすべて従業員の負担となることを明記する必要があります。


私たちは、サステナビリティ、テクノロジー、ウェルビーイングを重視する出張の新時代を迎えています。企業が出張の未来に向けて航海する中で、来年はより包括的で、環境に配慮し、順応性のある未来に向けて舵を切る必要があります。そうすることで、より強いつながりを築くだけでなく、従業員、顧客、パートナーとともに、より革新的で回復力のあるグローバル ビジネス環境の舞台を整えることが可能になります。


出張管理の最新トレンドにご興味がありますか?アメックスグローバルビジネストラベルにお問い合わせいただくと、進化を続ける出張管理の状況について貴重な情報を得ることができます。


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